マンジャロで痩せない原因は？体重が減らない要因と対処法を解説

「マンジャロで瘦せない原因は何？」
「マンジャロの効果を正しく効果を得るための方法を知りたい」と思っている人は多いのではないでしょうか。

結論、マンジャロは血糖降下作用と体重減少する効果はありますが、直接的な体重減量の効果はありません。
そのため、正しい使用方法を守り生活習慣や食事管理の改善を合わせて行うことが大切です。

マンジャロとは2型糖尿病治療薬として用いられ血糖降下作用と体重減少効果が期待できる新しいタイプの注射薬です。

近年では肥満治療薬としても使用されることも多くなり注目を集めていますが、実際にマンジャロダイエットに失敗してしまったという声も多く見られます。

マンジャロを使用する際は、瘦せない原因を理解し医師の指示のもと適切な使用方法・生活習慣の見直しを行うことが大切です。

本記事ではマンジャロを使用しても痩せない原因に加え正しく効果を得るための方法を解説していきます。

これからマンジャロを使用する人やマンジャロを使用しても瘦せない原因を知りたい人は是非参考にしてください。

この記事で分かること 

・マンジャロとは血糖値を下げ体重減少を促進する注射薬のこと
・マンジャロで痩せない6つの要因
・マンジャロの効果を引き出すための使用方法
・マンジャロの副作用や危険性
・マンジャロ瘦せないでよくある質問

マンジャロとは血糖値を下げ体重減少を促進する注射薬のこと

マンジャロ (一般名 チルゼパチド) は、世界初の GIP/GLP-1 受容体作動薬で血糖値コントロールおよび食欲を抑制する効果があります。

週１回の皮下注射で手間が少ない注射薬で既存のGLP-1受容体作動薬よりもHbA1c改善作用・体重減少作用が強いのが特徴です。

GIPとGLP-1はともにインクレチンと呼ばれる消化管ホルモンで食欲抑制・胃の運動抑制をする効果があります。

マンジャロを投与するとインスリン分泌を促進させる作用があり、インクレチンの分泌を促進するため結果的に食欲の抑制につながります。

GLP-1受容体作動薬の違い 

薬品名	マンジャロ	リベルサス	オゼンピック
投与方法	皮下注射	内服薬	皮下注射
効果	食事量の減少を促し血糖値を低下させる	血糖値を下げる効果	消化を遅らせ血糖値を低下させる
副作用	消化器症状 吐き気、下痢など	消化器症状 吐き気、下痢など	消化器症状 吐き気、下痢など
特徴	GLP-1とGIPの両方の受容体に作用	GLP-1受容体作動薬	GLP-1受容体作動薬

マンジャロは国内では2型糖尿病の治療薬として承認されていますが、肥満治療目的では未承認となります。

そのため、万が一副作用が出た場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となるため注意が必要です。

医薬品副作用被害救済制度とは・・・？
医薬品（病院・診療所で処方されたものの他、薬局等で購入したものも含みます）を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度のこと
参考：制度の概要｜PMDA

個人輸入は副作用が出た場合も医療機関の適切な処置を受けられない可能性があります。
偽物や正規品と異なる成分が含まれる可能性もあるため注意してください。

基本的に医師の診断のもと適切に使用すれば副作用のリスクを軽減して安全に使用することが可能です。

マンジャロダイエットを実施する際は、必ずクリニックに受診してもらった上でマンジャロを使用するようにしましょう。

参考：医薬品等の個人輸入について｜厚生労働省

マンジャロで痩せない6つの要因｜投与方法や生活習慣に原因がある可能性がある

マンジャロを使用しても痩せない場合は投与方法や生活習慣に原因がある可能性が高いです。

マンジャロは血糖値のコントロールと食用抑制の効果は期待できますが直接的な体重減少の効果は期待できません。

そのため、適切な方法で使用し生活習慣を改善することでより効果的に使用することが可能です。

マンジャロを使用しても痩せない人やこれから使用を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

投与量や使用方法が適切でないこと

マンジャロは投与量や使用方法が適切でないと十分な効果を得ることはできません。

マンジャロは2.5mgから10mgまで投与量を選択することが可能ですが、その人の体質や症状によって適切な量は変わってきます。

そのため、医師の診断のもと適切な量を継続的に使用する必要があります。

一般的にマンジャロを初めて使用する人は2.5mgから投与を始め、その後徐々に使用量を増やしていくのが一般的です。

ペプチドホルモンのため高温・直射日光などによって失活して薬剤が無効になってしまうおそれがあります。基本は冷蔵庫に保管して注射時に取り出すようにしてください。

その人の体質や症状によって使用量は様々なので、自己で判断せずに必ずクリニックに受診してください。

食事管理や生活習慣を改善できていない

マンジャロは血糖値の上昇を抑え食欲の抑制する効果はありますが、あくまでもダイエットのサポートです。

栄養バランスが悪く高カロリーな食事ばかりしていたり、睡眠時間が短くストレスの多い生活を送っていると十分な効果を得ることはできません。

マンジャロはインクレチンの分泌を促進し自然と食欲の抑制を行う効果はありますが、日常的に高カロリーな食事やバランスが偏った食事を続けると体重減少を妨げることになります。

そのため、食事は野菜や果物・炭水化物・脂質をバランス良く摂取することが大切です。

栄養バランスを整えることで血糖値の上昇を防ぐことが可能なため、マンジャロとの相乗効果により健康的に体重を落とすことができます。

また、不規則な生活リズム、睡眠不足、過度のストレスなどは体重管理しにくくなる要因となります。

日頃からなるべくストレスを溜めこまず睡眠時間を確保し規則正しい生活を送りましょう。

参考：「日本人の食事摂取基準（2025年版）」策定検討会報告書｜厚生労働省

日常生活での運動量が少ない場合

マンジャロの効果を十分に得られない原因として動量が少なくエネルギーの消費ができていないことが挙げられます。

運動不足は筋力の低下や代謝の妨げにつながるため、体重減少が妨げられマンジャロの効果を得られない原因となります。

日常的にウォーキングや有酸素運動などを行うことは、体重減少においてとても重要です。

運動を行うことで、代謝を上げ血糖値のコントロールを促進できるため、日頃から運動不足を感じている人は適度な運動を心掛けましょう。

ただ、無理な運動は体調を壊してしまったり継続ができない場合もあるため、継続可能な日々の生活に負担がかからない運動方法を取り入れることが大切です。

運動習慣が日々の生活にない人は、負担の少ないウォーキングなど自分の健康状態に適した運動計画を立てるようにしましょう。

参考：健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023（概要）｜厚生労働省

治療期間が短く効果を発揮していない

マンジャロの効果を得られていない原因として使用期間が短いことが挙げられます。

マンジャロは1回の投与ですぐに効果が実感できる薬ではないため、継続的な使用が必要となります。

マンジャロの効果は個人差が大きく、体質や症状によって効果が得られるまでの期間が異なるのが特徴です。

一般的に食欲の低下は数週間程度すぐに見られますが、体重の減少効果を得るには3か月～6ヶ月程度の使用が必要となります。

短期間で効果を得ることは難しいため、マンジャロの使用を検討している人は長期的な使用が必要であることを理解しておきましょう。

マンジャロは徐々に使用量を増やしていくことでより効果を得ることが可能なため、医師に相談のうえ長期的に適切な量を接種しましょう。

BMIが18.5に近くもともと痩せている人

BMIが18.5に近い数値でもともと瘦せ体質にある人はマンジャロの効果を期待できない場合があります。

BMIは、「Body Mass Index」の略で身体の大きさを表す指数です。

理想的なBMI値は「22」とされており、それよりも数値が低い場合はやせ型とされています。

 BMI基準値

 　BMI18.5未満：瘦せ型（筋力の低下・貧血の可能性）
 　BMI25以上：肥満（糖尿病・高血圧の可能性）

数値が低い場合は痩せている傾向にあるため、マンジャロの使用は控え食事や運動を取り入れ体質改善を心掛けることが大切です。

マンジャロは糖尿病や肥満治療に使用される薬のため、肥満体質や血糖値が低い場合は使用せず日々の生活を改善するようにしましょう。

参考：自分の標準体重とBMIを知ろう｜厚生労働省
参考：肥満指数（BMI）と死亡リスク｜国立がん研究センターがん対策研究所

マンジャロは直接的な減量効果は期待できない！効果を引き出すための使用方法を解説

実際にマンジャロを使用しているけど大きな効果を感じられないという人も多いのではないでしょうか。

ここでは、マンジャロダイエットの効果を引き出すための方法を解説していきます。

これからマンジャロの使用を検討している人も是非参考にしてください。

マンジャロは3ヶ月程度継続して使用する必要がある

マンジャロの効果は継続的な使用によって徐々に現れるため、3か月程度投与する必要があります。

個人の体質や症状によって効果が得られるまでの期間は異なるため、焦らずに継続することが大切です。

マンジャロダイエットを開始する場合は長期的に継続が必要ということを見据えて始めることが大切です。

一般的に食欲の低下や満腹感の増加はマンジャロ投与後の数週間で現れることが多いです。

その後、血糖値の数値も徐々に低下し3か月～半年程度で体重減少の効果が期待できます。

マンジャロを服用して初期は副作用出る場合もありますが、一般的には徐々に身体が慣れていくことで副作用も軽減していきます。

ただ、あまりに副作用が強い場合は中断する必要があるため、医師に相談の上使用するようにしましょう。

適度な運動を行い生活習慣の改善を心掛ける

マンジャロは、体内の代謝を活性化させる効果があるので、運動と組み合わせることでより効果を得ることができます。

そのため、マンジャロの効果を引き出すためには適度な運動を行い生活習慣の改善を心掛けることが大切です。

マンジャロはあくまでも体重減少のサポートを行う役割のため、生活習慣が乱れていると十分な効果を得ることができません。

ジョギングやウォーキング、サイクリングなど継続可能な運動を生活習慣に取り入れることが大切です。

おすすめの運動法 

・自分が継続可能な運動を日常的に取り入れる
→ウォーキングやストレッチ・有酸素運動など

また、質の良い睡眠を取ることで成長ホルモンを活発にさせ中性脂肪を分解し、ダメージを受けた筋肉を修復する効果があります。

マンジャロは使用するだけでなく、適度な運動・生活習慣の改善を心掛け使用してください。

参考：身体活動・運動｜厚生労働省
参考：数字で見る！ スポーツで身体に起こる気になる「6」つのデータ｜スポーツ庁

食欲を抑える作用があるがあくまで肥満症改善のサポートであることを理解する

マンジェロの主な効果の一つとして食欲抑制・満腹感の持続効果が挙げられます。

ただ、マンジャロを使用しているからと言って過度にカロリー摂取をしてしまうと体重は減りません。

そのため、あくまでも肥満症改善のサポートであることを理解し、薬に頼り過ぎないことが大切です。

マンジャロの有効成分であるチルゼパチドは、脳の食欲中枢に作用し、空腹感を軽減するため食欲を抑制する効果を得られるのが特徴です。

マンジェロは他のGIP/GLP-1 受容体作動薬とは異なり、GLP-1とGIPの両方の受容体に作用するためより効果を得ることができます。

食欲が抑制されることによって無理に食事制限を行わずに自然に体重を落とすことが可能になりますが、食事はバランス良く取るようにしましょう。

医師の指示に従って適切な使用方法で投与する

マンジャロは適切な使用量・使用方法で投与を行うことでより効果を得ることができます。

週に1度同じ曜日に定期的に投与を行うと効果を実感しやすいため、接種を忘れないようにすることが大切です。

マンジャロは週に1回の皮下注射で使用します。 決まった時間に腹部に注射するだけなので簡単に継続しやすいのが特徴です。

基本的にマンジャロの使用が初めての場合、2.5mgから使用を行います。

その後1か月投与を続けた後、症状に合わせて段階的に増量を行うのが一般的です。

使用量があっていない場合、十分な効果が得られなかったり副作用が出る場合があるので医師と相談しながら投与を行いましょう。

食事の栄養バランスを見直しアルコールの摂取を避ける

マンジャロは血糖値の上昇を抑え食欲の抑制する効果はありますが、あくまでもダイエットのサポートです。

食事や生活習慣の改善が肥満治療の基本であり、薬を投与するだけで痩せるという効果はありません。

そのため、生活習慣や食事管理を合わせて行うことでマンジャロの効果を引き出すことができます。

また、日頃からアルコールの摂取量が多い人は摂取量を抑えるよう心掛けてください。

マンジャロは血糖値の上昇を抑える効果がありますが、アルコールには糖分が含まれているためマンジャロの作用を妨げることになります。

そのため、マンジャロを使用している期間は過度なアルコールを控えることでより効果を得ることが可能です。

参考：アルコール｜厚生労働省
参考：アルコール教育基礎教材｜定航協