Column

コラム
2026/08/24

美容外科医が本音で語る「良い美容外科医」の選び方|専門医・直美・症例数だけでは判断できない理由

この記事は個人院ロレシー美容クリニックを経営するオーナー医師である私が本音を書き綴ったものになります。


まず結論からです。良い美容外科医を選ぶときの6つのポイントです。



良い美容外科医を選ぶときに私が重要だと考える6つのポイント


①担当する施術について十分な「医学的知識」があること

②「解剖」を理解していること

③十分な「症例経験」があること

④合併症・一般的なトラブルを服ねマイナートラブルまで「経験」していること

⑤トラブルが起きた時に「対応」ができること

⑥自分の専門領域に都合の良い情報だけ発信せず、患者様にとって何が適切なのかを「公平」に考えられること


 まず6番目のポイントから説明します。

これは患者さんにはものすごく見えにくい部分です。ただし非常に重要なポイントでもあります。

昨今の美容医療は医療であると同時に、大変な競争のあるビジネスでもあります。

同じ美容外科の先生同士でも、ビジネスライバルなのです。それもかなり強いビジネスライバルなのです。


どういうことか。

例えば、脂肪吸引を得意としている先生が、マンジャロで痩せられたら自分の仕事が減って困る。だから、あたかも医学的に説得力を持ってマンジャロを否定する、などが一部では見受けられます。


このように、まるで医学的に根拠があるかのように自分のビジネスに都合のいいようにポジショントークをすることがあります。これが6番目の具体例です。

もちろん美容の先生全員がそうというわけではありません。


 他にも例えば、直美(研修医から直接美容医療業界に進むドクター)は絶対ダメだ

という論調があります。


 これは、脳外科の専門医の先生が美容医療に転向したとして、それは美容では0からのスタートになります。

整形外科の専門医の先生もほとんど同じです。0からスタートです。当院には整形外科の専門医がおりますが、0から私が指導したので、どれほど0かよくわかっています。


 じゃあ形成外科医の専門医の先生はどうなのか、という話になるのですが、確かに一般の病院で眼瞼下垂の手術などは保険でも行っているので、美容医療と被る領域は一部あります。

ただしです、一般の病院で行われる保険診療では、まず疾患を機能的に改善することが大きな目的になります。

一方、美容医療では、機能の改善だけではなく、左右差や輪郭、全体のバランスなど、より審美的な仕上がりまで求められます。


 さらに細かい話をすると形成外科専門医の先生は、「病気」を治すのに超細かく細分化された領域のスペシャリストです。重症の火傷の皮膚移植や、欠損した顔や体の一部の再建など、超細かい血管を繋ぎ合わせるなんてこともします。

さらに現在の医療はより細分化されているので、形成外科であってもより特殊なごく一部の分野しか担当しないなんてこともあります。


このように「専門医資格」と「特定の美容施術の経験値」は別物なのです。

私が一緒に仕事をした形成外科専門医の先生でも、美容医療の特定の施術については0から指導した経験があります。


さらに、美容医療業界にしばらくいると、自分がいた専門領域の話などは普通に忘れます。

医師であっても、長期間その領域から離れていれば、以前身につけた知識や手技が衰えるのは当然です。


 つまり何が言いたいのかというと、形成外科出身あるいは専門医であっても、担当してきた領域によっては、特定の美容医療については十分な経験がない場合があるということです。


そのような先生がまさに「直美はダメ」という発言を繰り返すことで自分の優位性を上げているのです。これこそがまさに先ほどもお話ししたポジショントークです。


 だから直美でもいいんだ、と言いたいわけではありません。

ダメなのは、ただ金儲けをしたいがために美容医療業界へ入り、何も勉強もしないし、経験も積もうとしないその姿勢・メンタルがダメだということです。


ではどのようにしてクリニック・美容外科医を選ぶべきなのか。

ここからが、先ほどの1番から5番の話につながります。


美容医療の医師を選ぶうえで、専門医資格だけを見ればいいわけではありません。

専門医資格は、その医師がどのようなトレーニングを受けてきたのかを知るための重要な情報の一つです。しかし、それだけで「美容医療の特定の施術が上手いかどうか」まで判断できるわけではありません。

それよりも大切なのは、担当する施術について十分に勉強し、知識を身につけ、実際に多くの症例を経験しているかどうかです。


まず美容医療、特に自分が担当する分野の知識(もちろん解剖も含め)は絶対に絶対に必要です。

さらに同じかそれ以上に重要なのが、経験値です。どれだけ数(症例)をこなしているか、です。

ただし、症例数は多ければ多いほど良い、という単純な話でもありません。どのような症例を経験してきたのか、難しい症例やトラブルにどう対応してきたのかまで含めて見る必要があります。


そのようにして、一通りのトラブル、マイナートラブルまでをも経験し、またそれが生じた時に適切に対処できるか、です!

本当にこれに尽きます。


以前のブログでもお話ししましたが、SNSの症例写真はパーフェクト症例集(特にうまくいった症例集)なので多くの場合、当てになりません。


ただ、たくさん症例写真を載せているというのは数をこなしているという意味で、一定程度参考になることがあります。

ただし、写真の撮影条件や照明、表情、加工の有無などによって見え方は変わります。数はこなしてそうだな、それ以上のことは分かりません。


蛇足ですが、当院ではモニターを積極的に募集していないことが多いので症例写真は少なめです。

ですが、症例数はかなりあります。


 例えば、ヒアルロン酸の話をすると、当院ではアラガン社製を使用することが多いのですが、アラガンの担当者の方と定期的に打ち合わせをするのですよね。

その時に、当院が他院と比較してどの程度の仕入れ状況か教えてくれます。なんば・心斎橋エリアで個人院としてはロレシー美容クリニックは3本の指に入るほど仕入が多いというお話をいただきました。

 

それを聞いたときには、これまでたくさんの患者さんにヒアルロン酸治療を任せていただいてきたことを改めて実感し、とても感慨深いものがありました。

もちろん、これは打ち合わせの中で担当者から伺った伝聞です。客観的な資料としてお示しできるものではありませんので、これをもって「ロレシーが地域でトップクラスだ」と申し上げるつもりはありません。


本当に自分が選んだクリニックで担当する先生がどの程度経験があり、自分が施術を受けた時にどのように変化するのか。

これは、まさに自分の足でカウンセリングを受け実際にその先生の診察を受けて確かめるしかないのです。


SNSで溢れかえってる今、そのような意味で、「本当に良いクリニック」が相当に見えづらくなってきています。


最後に。

私自身がこの記事を書いたのは、ロレシーを選んでほしいからだけではありません。

「みなさんが医師を選ぶ際に、資格やSNSの華やかさだけではなく、本当に見るべきところを知ってほしい」からです。

もちろん、最終的にロレシーを選んでいただければ、それは私たちにとって大変嬉しいことです。

ただ、それ以上に、患者さん自身が「この先生なら任せられる」と納得したうえで施術を受けていただくことが大切だと私は考えています。


まずは、ヒアルロン酸・ボトックスに関して施術を検討されている方は、当院ロレシー美容クリニックを候補に入れてみてください。