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目元のクマはヒアルロン酸注射で治療できる?くぼみやたるみにも
目の下にクマがあると、疲れて見えたり老けて見えたりします。
特にマスクを着用するようになってからは、目元の印象が重要視されるようになりました。
クマは自力で改善することは難しいですが、ヒアルロン酸注射で治療できる可能性があります。
本記事では、ヒアルロン酸注射がクマにどのように作用するのか、どのタイプのクマに効果的なのか解説していきます。
クマの治療に使われるヒアルロン酸注射とは
クマが発生する主な原因は、乾燥・色素沈着・たるみ・血行不良です。
これらは、それぞれ異なった理由でクマを作り出します。
色素沈着でクマが発生するのは、誤ったアイメイクやクレンジングでまぶた付近に慢性的な刺激を受け、メラニン色素が多く分泌されてしまうのが原因です。
たるみでクマが発生するのは、下瞼の皮膚がたるんでしまい、その影響で影ができてしまうのが原因です。
血行不良でクマが発生するのは、疲労や睡眠不足で血の巡りが悪くなることでうっ血しているのが原因です。
目の下の皮膚は他の箇所よりも薄いため、血管が透けて見えやすくなっています。
血行不良となった血液は酸素濃度が低下して、薄い皮膚越しだと黒ずんで見えるため、クマとして映ってしまうのです。
一口にクマといっても原因はさまざまであり、発生する理由は異なります。
クマが発生している理由は何かを知り、その原因に適した対処法を行うのが正しいクマ対策です。
クマを解消する方法の一つに、ヒアルロン酸注射があります。
ヒアルロン酸とは、元々人体に存在する成分であり、肌のハリや潤いを保つ成分ですが、加齢とともに減少してたるみやしわなどの原因となります。
ヒアルロン酸注射によって充填することで、不足したヒアルロン酸を補うことが可能です。
特に、肌のハリや潤いが不足することで発生する、たるみによるクマの解消に効果が期待できるでしょう。
ヒアルロン酸注射のメリット
クマ改善に効果的だといわれているヒアルロン酸注射ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか
ヒアルロン酸注射のメリットについてみていきましょう。
安全性が高い
ヒアルロン酸注射は、安全性が高いという点がメリットです。
ヒアルロン酸自体、元々体内に存在している成分であるため、アレルギー反応が起こる確率が非常に低く、起こるとしても0.05%という確率であり、安全性が高いといわれている成分です。
万が一アレルギー反応が出たとしても、ヒアルロニターゼを用いてヒアルロン酸を溶解することができます。
ダウンタイムが少なくリスクが低い
ヒアルロン酸注射は、注射器のみを用いた治療です。
切開する必要はないので、傷ができて長いダウンタイムが必要になるということがありません。
多少の痛みや腫れ、内出血が起こるケースは少なからずありますが、数日から1週間程度で治ります。
特に目の下のヒアルロン酸注射は血管閉塞のリスクが低く、比較的痛みを感じにくい箇所です。
ヒアルロン酸注射はどのくらい効果が続く?
ヒアルロン酸は注入した直後から効果を実感でき、持続効果は個人差や使用する薬剤によって変動しますが、6ヶ月から18ヶ月となります。
ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されるため、効果を持続させるには、定期的にヒアルロン酸注入が必要です。
ヒアルロン酸は、繰り返し注入していくと効果の持続期間が長くなるという特徴があり、回数を重ねるごとに持ちが良くなります。
ヒアルロン酸注射の種類によっても効果の持続期間は異なり、目の下に使用するヒアルロン酸は柔らかく吸収率が高いヒアルロン酸を使用します。
また、メーカーによっても効果持続の違いがあり、アラガン社製品の製剤は韓国産の製剤と比べると、2倍程の持続性が期待できるでしょう。
リスクや副作用などはある?
ヒアルロン酸は、体内に元々存在する成分であるため安全性が高いですが、リスクや副作用が全く存在しないというわけではありません。
主に、以下のようなリスクや副作用が考えられます。
・アレルギー反応が出る
・希望通り形にならない
・形が左右で異なる
・腫れやむくみが出る
・凹凸になる
・違和感や異物感
・ヒアルロン酸が肌から透ける
・血管閉塞
ヒアルロン酸注射にはリスクや副作用がありますが、対処すれば防げるものが多いです。
これらのリスクや副作用が現れるか否かは、体質や施術を担当した医師の腕前によります。
リスクや副作用を回避するためにも、クリニック探しに十分時間をかけて、信頼できる医師に施術をお願いしましょう。
こんな方におすすめ。ヒアルロン酸注射が適しているクマとは?
クマが目立つと、顔が暗い印象になったり疲れているように見えたりしますが、早急に改善したいものです。
ヒアルロン酸注射で改善できるクマとは、どんなクマなのでしょうか。
判断基準として、目元を指で伸ばすことで変化するクマが、ヒアルロン酸注射に適しているクマだといえます。
目の下を上から下に押して盛り上げることで薄くなるクマは、ヒアルロン酸注射で改善が見込める場合が多いため、判断基準で設けておくと良いでしょう。
ダウンタイムやリスクが少ないため、ヒアルロン酸注射は体の負担を少なく、手軽にクマ治療をしたい方におすすめです。
ヒアルロン酸注射を受けるとクマが改善されて目元が明るくなり、若々しい印象を持たれるようになります。
最近、クマが原因で顔が疲れているように見えるという方は、ヒアルロン酸注射を検討しても良いかもしれません。
クマの種類別の原因と適切な治療について?
クマの種類はいくつか存在していて、ヒアルロン酸の効果を十分に発揮できる場合もあれば、他の治療が向いているケースもあります。
それぞれのクマの原因と適切な治療は、どのようなものでしょうか。
黒クマ
黒クマは、目元のたるみが原因で発生するクマです。
目元の皮膚がたるむことで影ができ、黒いクマに見えることから黒クマと呼ばれています。
上を向いたときにクマが薄くなったり、目元の皮膚を軽く下に引っ張ったときに涙袋や目の凹みが目立ったりした場合、黒クマだと考えて良いでしょう。
黒クマの対処方法
黒クマの対処方法の一つに、ヒアルロン酸注射があります。
たるみの原因は加齢によってハリが失われることにあるため、ヒアルロン酸注射で肌にハリを与えます。
予防したい場合は、タンパク質の接種や眼輪筋トレーニングなど、栄養補給や目元の筋肉の衰えを防ぐ運動を試してください。
青クマ
青クマは、寝不足やストレスが原因の血行不良が原因で発生するクマです。
目の周辺の皮膚は体の中でも特に薄く、血管が透けて見えやすい部位です。
血行不良に陥り、酸素不足になって黒くなった血液が青黒く見えるため、青クマと呼ばれています。
下瞼を軽く指で引っ張った際にクマの色が薄くなった場合は、青クマである可能性が高いです。
青クマの対処方法
青クマの対処方法は、生活習慣を基礎とした血行の改善を主に行います。
十分な睡眠や適度な運動を行うことでストレスを解消しやすくなり、血行促進に繋がります。
血液に酸素を送る上で欠かせない鉄分の接種も重要です。
食事に大豆やほうれん草、レバーなど、鉄分の多い食品を取り入れましょう。
ヒアルロン酸注射も対処方法の一つです。
ヒアルロン酸を目元に注入することで皮膚に厚みを持たせ、毛細血管を透けにくくさせることで青クマの改善が期待できます。
茶クマ
茶クマは、色素沈着が原因で発生するクマです。
人の体は、紫外線から身を守るためにメラニンと呼ばれる色素が分泌されています。
メラニンは紫外線を強く浴びる他、摩擦をはじめとした刺激でも分泌されます。
そのため、間違ったスキンケアによる過度な刺激や洗い過ぎによる摩擦、アイメイクの洗い残しによって、メラニンが分泌されやすくなってしまうのです。
日焼けのように茶色いクマができている場合、茶クマである可能性が高いです。
茶クマの対処方法
茶クマの対処方法は、スキンケアの見直しを行い、目の周りへの刺激を抑えるところから始まります。
また、紫外線対策を行いメラニン色素の分泌を最小限に抑えることで、茶クマの改善に繋がります。
美容外科で行われる治療には、レーザー治療やケミカルピーリングで目元のメラニンを徐々に薄くしていき、改善するという方法もあります。
ヒアルロン酸注射の費用相場や余った薬剤について
注入量やクリニックによって料金は異なりますが、クマ改善のためにヒアルロン酸注射を受ける場合、25,000〜100,000円ほどで施術が可能です。
ヒアルロン酸薬剤だけでなく、使用する注射針や麻酔、診療の料金も加算される場合があるので、事前に正確な料金を通院予定のクリニックに確認しておくと良いでしょう。
一度の施術で劇的に改善できるとは限らず、何度か施術を受けなければならないこともあるので、料金はもちろん、施術回数や施術期間も併せて確認しておいてください。
クリニックによっては、残った薬剤を他の部位の施術に使用したり、保管期限内であれば再注入したりすることも可能です。
ヒアルロン酸注射と脂肪注入はどう違う?
ヒアルロン酸注射と脂肪注入では、効果の持続期間や施術時間、ダウンタイムが異なります。
ヒアルロン酸注射の場合、効果持続期間は数ヶ月から1年程度であり、ヒアルロン酸が体内に吸収されるにつれて徐々に効果が薄れていきます。
脂肪注入の場合は体内に吸収されにくいため、定着すればヒアルロン酸注射よりも長く効果を維持でき、個人差がありますが年単位で持続するといわれています。
施術時間は、ヒアルロン酸注射は10分程度で終わりますが、脂肪注入は別の部位から脂肪を吸引しなくてはならないため、施術時間は1時間程度と長いです。
ダウンタイムについては、ヒアルロン酸注射の場合、施術箇所に少し赤みが出る場合もありますが、数日から1週間程度で自然に治まります。
脂肪注入の場合は腫れやむくみが出る他、定着するまで2週間程度かかるため、2~3週間のダウンタイムが必要になるでしょう。
クリニック選びのポイント
クマ改善のためにヒアルロン酸注射を受けたい場合、どのような点に注意してクリニックを選べば良いのでしょうか。
クリニック選びのポイントを確認していきましょう。
安全性・衛生面
ヒアルロン酸の薬剤は、製造している国や企業によって複数種類存在するため、安全性の高い薬剤を使用しているクリニックを選ぶことが大切です。
薬剤は厚生労働省に認可されているものを使用しているクリニックは、安全性や衛生面に配慮しているといえます。
実績があり丁寧な施術
目の下は皮膚が薄く、ヒアルロン酸の注入量やデザインを誤ると、凹凸ができてクマが逆に目立つ場合もあります。
仕上がりやデザインは医師の腕前に託されるため、経験豊富な医師が担当してくれるクリニックを選ぶことが大切です。
そのため、事前に症例実績をリサーチしておきましょう。
丁寧に診察や施術をしてくれるクリニックであるかどうか、事前に質問を用意して診察での対応に注目してみましょう。
よくある質問
ヒアルロン酸注射を用いたクマの改善に関して、よくある質問と回答は以下の通りです。
ヒアルロン酸を注入すると顔のマッサージができなくなりますか?
マッサージをしてはいけないというわけではありませんが、ヒアルロン酸を注入した直後に顔のマッサージを行うと、他の箇所にヒアルロン酸が流れてしまう可能性があります。
1週間程度で流れにくくなるので、それ以降であればマッサージを行っても問題ありません。
マッサージを行いたい場合は、ヒアルロン酸注射を受ける前に行うのが適切です。
ヒアルロン酸の注射後、入浴はできますか?
基本的に、ヒアルロン酸注射当日は入浴はおすすめできません。
血流が良くなることで、注射した箇所が腫れやすくなるリスクがあるからです。
同様の理由で、サウナや軽い運動など、血行を促進させる行為も当日は控えましょう。
翌日以降は、普段通り入浴や運動をしても問題ありません。
ヒアルロン酸の効果が切れた場合、クマはまた再発しますか?
クマの種類により、ヒアルロン酸を再度注入しなくても、再発を防げるものもあります。
例えば、青クマや茶クマは、生活習慣や誤ったスキンケアが原因で発生することもあるので、原因を改善することでクマの再発を防げる可能性があります。
たるみが発生して再び黒クマが発生した場合には、目の下にヒアルロン酸を再度注入することで症状を改善できるでしょう。
ヒアルロン酸を素早く体に馴染ませる方法はありますか?
結論からいえば、ありません。
体質や使用するヒアルロン酸の種類、使用量によって効果は変化するため、素早くなじませる方法はないといって良いでしょう。
誤った方法として、血行促進や目元のマッサージがありますが、こちらはどちらもおすすめできません。
特に、施術してから日数が経っていない場合のマッサージは、注入したヒアルロン酸が変形し、不自然な形になる場合があるので注意が必要です。
まとめ
目の下のクマは、生活習慣や加齢など、さまざまな原因で発生します。
ヒアルロン酸注入で改善できるクマもありますが、種類により別の治療が適切になる場合があります。
自分の目の下のクマが発生している原因は何か調べて、適切な対処をしましょう。
ロレシー美容クリニックでは、クマの改善を目的としたヒアルロン酸施術を行っていますが、他の治療が適切であれば状態に沿ってご提案させて頂きます。
「長年クマに悩まされている」、「自力では改善できない」という方は、ロレシー美容クリニックへお気軽にご相談ください。
福留 斉
HITOSHI FUKUTOME
ロレシー美容クリニック院長
医学部卒業後、研修医として網走(北海道)の病院に勤務、その後、某大手の美容外科クリニックにて多くの施術を経験する。
自身の理念を形にして患者様に提供するために、ロレシー美容クリニックを開業。
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