- 「友達が脱毛してて肌がきれいになった」
- 「自分も脱毛してみようかな」
そんな風に思い、ふと脱毛について調べていると、気づく事が。
- 医療脱毛
- 脱毛クリニック
- エステ脱毛
- 脱毛サロン
などなど…
脱毛にも色んな種類がある?それぞれの違いって何?
初めて脱毛について調べ始めた時、私は脱毛店はどこも同じなんだと思っていました!
ですが…ずっとつるつるの理想の肌を手にいれるためには、この違いをしっかり知っておかないといけなかったんです。
この記事では、
- 医療脱毛とエステ脱毛って何が違うの?
- 脱毛の効果に差はあるの?
- 医療脱毛って痛い?
- 価格はどっちがお得?
そんな脱毛に関する疑問を詳しく解説して、失敗しない脱毛選びをサポートします!
某脱毛サロンに事務職として勤務。しかし自身は医療脱毛で全身ツルツル。
現在は別業界で事務&ライターの仕事をしているOL。脱毛業界にコネがあり、読者の役に立つ情報をお届けしています。
脱毛には2種類「医療脱毛」と「エステ脱毛」がある
大きく分けて、現在の脱毛サービスには
- 医療脱毛(レーザー脱毛)
- エステ脱毛(サロン脱毛・光脱毛)
の2種類があります。
違い①医療と美容サービスの違い
まず医療脱毛・レーザー脱毛は、医療とついている通り医療行為で、
医師、看護師といった医療資格を持った人しか施術できません。
いわゆる自由診療の医療サービスになります。
一方、エステ脱毛・脱毛サロン・光脱毛と呼ばれるものは、
一般的なボディエステやフェイシャルエステなどと同じように、資格がなくても誰でも施術できる美容サービスです。
例えるなら、近年人気の
- クリニックで受けられるシミ取りレーザーは医療(病院でしかできない)
- 小顔フェイシャル・フェイスパックなどの施術は美容サービス(誰でもエステを開業すればできる)
と同じイメージです。
同じ脱毛でも、全く種類の異なるものなんですよ。
違い②脱毛効果
医療脱毛とエステ脱毛の最も大きな違いは、その効果です。
- 医療脱毛=レーザーで毛根を破壊し、ムダ毛を半永久脱毛し、生えにくくする
- エステ脱毛=光を照射し、抑毛する
これを読んでびっくりした方も多いのでは?
よく宣伝で見かけるいろんなエステ脱毛サービス、どれも
永久脱毛の効果はない
んです。
つまり、エステ脱毛でずっとツルツルなど理想の肌を維持するなら、ずっと通い続ける必要があると言う事。
一方医療脱毛は、
レーザーで毛根を破壊することで、半永久脱毛を目指し、毛を生えにくくする
という事です。
違い③脱毛の仕組み
脱毛の基本的な仕組みは、医療でもエステでも、
電磁波を当てて毛根に作用する点では同じです。
※レジーナクリニック公式サイトより
電磁波とは、私たちの目に見える光や、紫外線、赤外線、そして脱毛レーザーなどの事。
それらの違いは波長の違いです。
この波長の中に毛根にだけ作用する波長の電磁波(主に700〜800nm)があり、それを照射するのが脱毛の仕組みです。
じゃあ医療脱毛もエステ脱毛もほとんど同じ?と思いますよね。
実際、今は医療脱毛とエステ脱毛に分かれていますが、以前は実は分かれていませんでした。
1980年代に、アメリカでレーザーによって毛根にダメージを与える理論が発表されてから、その後レーザー脱毛の技術が進歩していき、1990年代には日本にもレーザー脱毛の手法が広がり始めました。
そしてその頃はレーザー脱毛の施術は医療施設に限らず、エステサロンでも施術できていたんです。
ただし、その後消費者トラブルが相次いだ為、2001年に厚生労働省から
「レーザー脱毛は医師免許を有しない者が業として行えば、医師法第17条に違反する」
という発表がされ、その後レーザー脱毛は医療機関でしか施術できなくなりました。
レーザー脱毛を取り扱えなくなったエステ業界は、
光脱毛(レーザーより弱く医師免許がなくても使用できる)という「抑毛効果があるサービス」
を取り扱うようになり、現在の医療脱毛とエステ脱毛に分かれたんです。
レーザーと光の違いですが、先述の通り特定の波長の電磁波を照射するという意味では同じですが、
- 幅広い波長を浅く広く当てる
- 出力を制限する
ことによって、エステでも使用できる脱毛技術にしています。
脱毛の歴史の説明になりましたが、つまりは
- 医療レーザー(毛根を破壊できる波長)で毛を生えにくくする=医療脱毛
- 医療レーザーより弱い波長(光)で減毛・抑毛する=エステ脱毛
という仕組みです。
電磁波の波長が違うだけで、効果が大きく変わるんですね。
違い④脱毛レーザーの特徴と種類
医療とエステ脱毛は波長の違いと紹介しましたが、それぞれの特徴は以下の通り。
医療脱毛 | エステ脱毛 | |
出力 | 強い | 弱い |
毛根への作用 | 毛根を破壊 | 抑毛 |
種類 | 医療レーザー | 光 |
施術 | 医療従事者のみ | 誰でも可能 |
先述のように、医療脱毛は作用の強いレーザーで、エステ脱毛はそれより出力の弱い光で毛根に作用し脱毛や減毛していきます。
現在はレーザー(マシン)にも種類が多くあり、特徴も異なります。
医療脱毛のレーザーは、大きく以下の3種類があります。
- アレキサンドライトレーザー
- YAGレーザー
- ダイオードレーザー(HR/SHR)
アレキサンドライトレーザー | YAGレーザー | ダイオードレーザー | |
---|---|---|---|
特徴 | メラニン色素に反応しやすい 照射速度が速い | メラニン色素に反応しにくい | 痛みが少ない 熱破壊式と蓄熱式がある |
主なマシン | ジェントルレーズ | ジェントルヤグ | メディオスター |
波長 | 755nm | 1,064nm | 810/940nm |
向いてる毛質 | 濃い・太い毛 | 産毛〜太い毛 日焼け肌 | 産毛〜普通の毛 |
不向きの毛質 | 産毛・日焼け肌 | 白髪 | 白髪 |
それぞれ波長がことなり、得意な施術が異なります。
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーの波長は、メラニン色素に特に効果的なため、比較的太いムダ毛に効果的です。
パチッパチッと一定範囲に照射するタイプ。照射速度が速く、広範囲の処理が比較的短時間で行えます。
また、濃い色素を持つ毛根に集中してエネルギーを送るため、周囲の皮膚組織にはほとんど影響を与えません。
ただ、暗い肌色や日焼けした肌には施術できない事が多いです。また産毛や白髪への効果は弱くなります。
YAGレーザー
YAGレーザーの波長は、メラニン色素にほとんど吸収されず、皮膚の深い層まで到達することができます。そのため、こちらは産毛から濃く太い毛まで効果的です。
皮膚の表面にあるメラニン色素に反応しにくい為、暗い肌色や日焼けした肌にも比較的安全に使用することができ、肌トラブルも起きにくいです。
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーの波長は、メラニン色素に高い吸収率を持ち、濃いムダ毛から細い毛、白髪などにも比較的効果が高いです。
照射速度が速く、広い範囲を比較的短時間で処理することができます。
これにより、数年前と比較して施術時間が短く脱毛が可能になりました。
また肌への負担が比較的少ないため、様々な肌タイプに対応することができます。
熱破壊式と蓄熱式
ダイオードレーザーや光脱毛にはさらに、
- 熱破壊式
- 蓄熱式
の2種類の脱毛の仕組みがあります。
熱破壊式脱毛では、レーザーや光エネルギーを瞬間的に毛根に照射し、毛根周辺の組織を加熱して破壊します。
施術時の感覚としては、一定範囲をパチッパチッと照射されていく感じです。
毛根を直接的に破壊するため、効果的です。
ただし人によっては、高いエネルギーの使用や適切な冷却が行われない場合、痛みや熱による痛みなどを感じやすい場合もあります。
蓄熱式脱毛では、レーザーや光エネルギーを毛根に照射し、毛根に吸収されたエネルギーが熱に変換されます。この熱は毛根周辺の組織に局所的に加熱され、毛根を破壊します。
施術時は肌にジェルを塗り、滑らせるように照射していきます。
この方式は毛根に直接的に熱エネルギーを送り込むのではなく、エネルギーが毛根に吸収された後に熱に変換されるため、周囲の組織に与える影響が少なく、熱破壊式よりも肌トラブルが起きにくく安全性が高いとされています。
蓄熱式脱毛は、特定の波長やパルス幅を選択することで、様々な肌タイプや毛質に対応できる柔軟性があります。
近年のダイオードレーザーのマシンでは、蓄熱式と熱破壊式を切り替えられるものもあり、より部位や肌質によって合ったものを選べます。
また、一部のクリニックでは医療IPL脱毛というものも扱っていますが、こちらは区分としては光の扱いになりエステ脱毛と同様です。
刺激の違い。医療脱毛の刺激は強い?麻酔はある?
脱毛というと気になるのが刺激ですよね。
特に医療脱毛の刺激は強いのでは…?と考えている方も多いと思います。
私自身も医療脱毛・エステ脱毛両方を経験済みですが、刺激の違いはもちろんあります。
医療脱毛の刺激
レーザーの種類や熱破壊式、蓄熱式か、部位によって大きく変わります。
一瞬で熱を届ける熱破壊式よりも、少しずつ熱を貯める蓄熱式のほうが刺激は少ない事が多いですね。
一般的には、太く濃い毛が密集している脇やVIOはやはり痛みが強く感じる事が多く、皮膚が薄い、骨が近い手首なども比較的熱を感じやすい為痛く感じることは多いようです。
一方、医療脱毛でもほとんど刺激を感じない部位も結構あります。
この辺りの程度は、かなり個人差が大きいので一概には言えませんが、私が通った医療脱毛や看護師さんからの話では、麻酔までして施術する人はほとんどいなくてみんな一瞬だし我慢できるくらいだと言っていましたよ。
私自身は、手首や足の一部が一瞬熱く感じる事がありましたが、他部位は途中ウトウトしてしまうくらい、何も感じなかったりしました!
あと、初回が1番刺激は強くて、2回目以降はあれ?っていうくらい刺激が少なかったです。(あくまで個人的な感想です)
エステ脱毛の刺激
私自身はエステ脱毛ではほぼ刺激を感じませんでしたが、太い毛のある部位だけたまにチクっと感じることもありました。
レーザーより出力が低いので、医療脱毛より刺激が強いと言うことはほぼありません。
5年以上前の医療脱毛は結構痛い部位もありましたが、近年はかなりマシンが進化して、冷却機能や痛みを軽減する蓄熱式などの技術が進み、痛みは確実に軽減されています。
どうしても怖い、という場合にはクリニックによっては事前に表面麻酔(有料な場合がほとんど)をして施術できるところもあります。
何回通えば永久脱毛してつるつるを目指せる?回数の違い
ずっと生えてこない状態にするには、どれくらい通えばよいか知りたいですよね。
まず誤解をしないでいただきたいのは、一生生えてこなくすることはできません。これは医療脱毛でもエステ脱毛でも同様です。
生えにくくする、ムダ毛が気にならない状態は目指せますので、それぞれの違いをしっかり理解しておきましょう。
エステ脱毛
これまで紹介してきたとおり、エステ脱毛では永久脱毛はできませんので、
端的にいえば一生通い続ける必要があります。
抑毛効果はありますので、通っている間は自己処理は減り楽になります。
通うのをやめると個人差により数ヶ月〜数年後にまた生えてきます。
運良く光脱毛でも毛根がダメージを受けて、生えにくくなったという場合もあります。ただ5〜10年後や、出産後にまた生えてきたと言う人も多いです。
医療脱毛
医療脱毛は照射し毛根を破壊することができるため、エステ脱毛と比較して毛はより生えにくくなります。
ただ、じゃあ1回照射すればそれでいいのかと言えばそうではなくて、ムダ毛には成長期、退行期、休止期の3つの段階があり、すべての毛根から現在毛が生えているわけではありません。
レーザーで毛根を破壊できるのは現在生えている毛に対してだけで、存在する毛根数のうち20%程度。
そのため、毛周期に合わせて2ヶ月前後に1回照射し、だいたい
5〜8回程度の照射、期間は1年前後
で理想の状態を目指せると言われています。
私自身は5回の医療脱毛で、理想の肌レベルまで脱毛完了できました!
脱毛コースの価格と2024年の相場
近年は医療脱毛とエステ脱毛で価格の大きな差は無くなってきています。
なぜかと言うと、医療脱毛は5回前後で脱毛が終わるので総額は抑えられるのに対し、エステ脱毛はずっと通わなくてはならず一生保証などの高額コースになりがちな為です。
2024年11月現在、医療脱毛とエステ脱毛のコース相場と内容は以下の通り。
大手医療脱毛 | 大手エステ脱毛 | |
---|---|---|
コース内容 | 全身+VIO 5回 | 全身+VIO+顔12回 |
コース総額 | 75,000円 | 277,200円 |
脱毛効果 | 半永久脱毛 | 抑毛 |
特にここ数年で、医療脱毛のコース価格はかなり下がってきています。
その主な理由は、新しい技術搭載マシンが出てきて、施術時間が短縮された為です。
およそですが、有名なメーカーのしっかりとしたマシンで、
全身+VIO5回コース 7-8万円前後
だとかなりお得と判断出来ます!(3〜4年前は20万円前後でした)
たまに安すぎるコース価格の場合は、マシンが古い、全身といいつつ一部が除外されている、などの罠があったりするので、しっかり信頼できるクリニックを選ぶのが安心です。
【結論】医療脱毛とエステ脱毛、どっちを選ぶのが良い?
より自己処理を少なくしたいなど、目指したい肌状態があるのなら医療脱毛を選ぶべきでしょう。
どうしても痛みが嫌、ずっと定期的に通うのも問題ない、と言う方はエステ脱毛を選んでもよいですね。数ヶ月や数年は楽に過ごすこともできます。
医療脱毛 | エステ脱毛 | |
---|---|---|
効果 | 半永久脱毛 | 抑毛 |
施術者 | 医師・看護師のみ | 誰でも可能 |
相場 | 7〜10万円 | 20〜30万円台 |
刺激 | 部位により刺激あり | ほぼ無し(個人差あり) |
個室 | クリニックによる | サロンによる |
憧れの肌を手に入れたいという方は、ぜひ医療脱毛で理想を叶えて下さい。